「追葬パラレル」没ページ
途中まで描いたけどダメになったページを載せます。自分が見返す用だけど、読んだ方なら見て面白がっていただけるかも。
3ページ目の初稿、コマを重層に配置して「影-手-照明」を描いて影絵の全体像を見せて表現できないかというアイデアがあった。
絵が雑だし文もなんか違うなと思って没にして書き直したのがこちら↓
結局セリフは何言えばいいかわからんかったが絵は良くなった。
10ページ目の没版。女王がバーンって出る様子を大ゴマで演出したかった……。二回くらい描きなおそうとしたが、画力不足と時間不足で結局小ゴマにして流す結果になった。
ラストページの没版。言いたいことを言えるような感じもあったがこのまま行くと自殺&殺人奨励マンガになっちまうぞ!って気づいてやめて描き直した。どういう意味かというと人間の苦しみへの共感が漫画を描くことで増幅されて「みんな死ね」みたいな意味までいってしまいかねなかった……ということですね。
「これ後半意味わかんなかったよ……」みたいな感想を遠慮がちにいただくたびに(これでよかったのだ……作者の言いたいことなど聞こえてはいけなかったのだ……)人知れず世界を救ったヒーローのような気持ちになる。まあ僕も読んで意味わからなかったですしね。
今回はキャラのありがたみを思い知った。キャラなんて取ってつけた商業性でしかねえズラ!みたいなこと思っていたけど作者が狂うのでキャラが必要なのだ。創作という危険な行為をする上での安定剤だな。
表紙の没ラフ。クソ絵が上手い友人の劣化コピーみたいな絵柄になってしまったので没った。
ネーム無しで描くのは没ページが増える難点があるなあ。次回は一部だけでもネームを描きます。
おまけ:印刷で全然出なかった(細かいグラデーションが死んだ)ページ
後頭部の描写は会田誠の「あぜ道」を真似た。