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檜山バターン(@hiyanimation)のブログです。note(https://note.com/batahiya)では別の記事を載せていてそっちの方がちゃんとしてます。このはてなブログは知人に読まれることを想定していることが多いです。

政治の話題で1984年を話題に出すのベタすぎるかもしれないけどベタな悪政だから仕方ないじゃんねって話

 「1984年」に影響された作品を書いているのですが、学術会議への任命拒否や、キットカットが知らぬ間にちっちゃくなってるなど、「1984年」っぽいニュースが多くて辟易する。今回の作品ではべつに風刺性を出そうと思って描いてないのに……。

 あの作品において最も重要な点は「情報公開と情報の透明性」が健全な国民国家において必須のものであり、独裁や全体主義は情報の統制と隠蔽によって起きることを書いた点であるように思います。

 その点で、安倍政権から菅新政権への流れは完全にその徹を踏んでいるように思います。不祥事や問題に対して、まったく答えず、情報の隠蔽ですます。大日本帝国と比較する声が出るのも当然ですが、国民主権の題目があるのに、なんとなくのムードを追い風に情報統制を進める姿はソ連のようです。

 ナチスドイツが勃興したとき、ナチスの幹部さえあそこまで大規模なユダヤ人虐殺をするつもりはなかったと言われています。そして、大日本帝国関東軍満州事変を起こした時点では、まだ米英を相手に勝ち目のない戦争をするつもりはなかったでしょう。

 安倍にも菅にも、戦中のような、人権の蹂躙された独裁体制を敷くことは目的ではないでしょう。せいぜい自分たちのいいように政局を安定させ続けたいという欲望くらいだと思います。だから桜を見る会にヤクザ呼んじゃうようなポカをする。今回の学術会議も、ここまで大ごとになるとは思っていなかったようだという政務三役の声がニュースになってました。
 しかし先述のとおり当人たちにその気はなくてもズルズルと悪化していって歯止めが効かなくなるのがいままでの流れでした。

 権力の暴走をなんとかして止めないといけない……!と思っているところに静岡県知事による最悪な形の菅批判が起きてしまった。本当に何をしてくれるんだ。そういう問題でもないし、そういうエリートによる軽蔑の目が反知性主義に錦の御旗を掲げさせちゃうんだよ。 

 

 

 という具合に最悪なニュースばかりが並ぶと漫画にも悪影響が出そうだ。コミティア漫画だったらいっそのこと政治漫画にしちゃうか?!みたいな舵の切り方もできるんだが、今回はそうもいかんし、地道にBL漫画を描くしかない。