選挙の感想
唐突に政治について語りたくなった。
今まで「若者の政治離れ」みたいな話を見ると、
それが問題だとは承服しつつも、
老人が参加しているのもカスみたいなドブ板選挙でしかないじゃねえか!その時点で民主主義は成立してねえだろ!って思って反感を覚えていた。
ところが現実はもっと惨いものだった。
若者も多いオタク層が持ち上げたのは「ネットドブ板」をやった山田太郎だった。
そう、世代は関係なく、日本で流行るのはドブ板選挙でしかなかったわけだ。
そしてオタクはそれを積極的に受け入れた。2001年くらいのインタビューで(特に精神がヤバかった頃の)庵野が「オタクは画一化を求める集団、ゴミ、オタク含め日本は文化が成熟していない」って言ってたけどそれは本当に的を射ているなぁ。
オタクの本質はマイノリティでも偏愛でもなく画一化。
オタクが書いたたくさんの山田太郎票は自民党の議席につながり、安倍は「改憲への後押しをいただいた」というコメントを堂々と発表した。
山田太郎の支持者も、各地の古式ゆかしいドブ板支持者のおっさんたちも、憲法のことなんか考えてねえよバカ、などと言っても無理筋だ。
微妙に隠していた前回の衆院選までと違って安倍はちゃんと「改憲」を争点に掲げていた。
バカは深く考えずに一体感だけで投票したおまえらポタクくんたちですよ〜と言われてもしょうがない。
……ということで開票前は暗澹たる気持ちだったが、改憲勢力2/3を割ってくれたのでひとつ安堵した。
特にれいわ新選組が都市型リベラル戦略を取って2議席も得たことは嬉しいことだった。
都市型リベラルがなんなのかあんま知らんけどね。
立憲民主党とれいわが育ってくれれば、戦争やら弾圧やらやっている未来を先延ばしにできると思う。
ただ東浩紀が言うように彼らが二大政党の一つになれるとは思えない。れいわについては欠点も見えた。「公明党に反発する創価学会員」という属性だけでなんの能力も持たない(一応彼の主張色々読み聴きした上での俺の評価ね)野原よしまさ氏を擁立した。
カウンター性に依りすぎていると思った。蓮池透さんも拉致被害者家族会で自公政権に利用されるだけで動かないことへの不信と反発だけなように見えたし、候補者の中で大局的な展望を持っているのは山本太郎しかいないように見えた。
さて、これから衆院選までの短い政治は、もしかすると国民民主党がどうなってしまうかが重要かもしれないっすね。
あいつらが自民党に取り込まれるか、独立したまま政権に妥協するか、独立したまま護憲でいくか、立憲に取り込まれるかどうかで改憲発議の可能不可能が決まり、さらに改憲護憲双方の長期的計画も決まる…
人類補完計画におけるシンジくんみたいな存在だな。
ともかく、最悪のシナリオを防げた点はよかった。
野党統一も効果あったし衆院選へバトン繋げたといえる。
今さら関西情勢の終わりっぷりや投票率の低さを嘆きはしない。
N国に投票した人は、わりと都市型リベラルの票田になるんじゃないか?って気もするが…流石に妄想か。